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義倉文庫

「義倉文庫」は,財団法人義倉が,教育文化の育成事業の一環として福山市民図書館に寄付された図書購入費によって,主に将来にわたって必要な資料を収集しています。

 1976年(昭和51年)に300万円の寄付で図書382冊を購入したのを皮切りに毎年寄付をいただいており,2007年度までに2,262冊となり,福山市図書館として参考・郷土資料の充実に大きな役割を果たしています。



義倉文庫紹介


年度

主な購入資料

1976

井伏鱒二全集(全14巻) 新訂増補国史大系 新訂寛政重修諸家譜 他

1979

木下夕爾の作品「昔の歌」「生まれた家」「児童詩集」「田舎の食卓」他

1980

世界の大博物館(全23巻) 童遊文化史(全5巻)他

1981

編年百姓一揆史料集成 史料大成 日本書蹟大鑑 他

1982

日本絵巻大成 日本歴史地名大系 日本城郭大系 他

1983

大日本史料 他

1984

日本歴史地名大系 他

1985

世界大百科事典 日本外交主要文書・年表 日展史 他

1986

建築百科大事典 故宮博物院名宝選 万葉地理研究論集 他

1987

大正ニュース事典 大日本史料 古典の事典(全10巻)他

1988

図説世界文化地理大百科 神社古図集 バラ図鑑 他

1989

大日本史料 茶の湯歳時記事典 他

1990

昭和国勢総覧(全4巻) 昭和ニュース事典 他

1991

日本名家肖像事典(全12巻) 世界諸国の制度・組織・人事 他

1992

外国新聞に見る日本 官報・復刻版 現代日本名家落款印譜集成 他

1993

西洋思想大事典 韓国の民俗文化財 他

1994

続史料大成 新日本地名索引 大日本古記録 他

1995

現代日本語方言大辞典(全9巻) 大日本書画名家大鑑 芸藩土産図 他

1996

岡山県風土記 言語学大辞典 近代中国都市地図集成 他

1997

日本昔話通観 倉田百三選集(全14巻) 池田遥邨画集 他

1998

日本甲冑大図鑑 日本荘園資料 測量日記 他

1999

上田宗箇の茶 広島県植物誌 古代地名大辞典 他

2000

世界民族言語地図 世界地理大百科事典 昭和災害史事典 他

2001

ヨーロッパの装飾芸術 ボストン美術館肉筆浮世絵
日本美術作品レファレンス事典 他

2002

藩史大事典(全8巻) 世界コイン図鑑 世界遺産(全6巻) 他

2003

日本の漆芸(全6巻) 被災地の叫び(全3巻) ガンダーラ美術(2巻)

2004

ガラス工学ハンドブック 中国歴史人物大図典(全2巻) 世界宗教地図 ほか

2005

郷土史大辞典(2巻) 高分子辞典 防災事典 ほか

2006

草双紙研究資料叢書(全8巻) 日本児童図書研究文献目次総覧 ほか

2007

原色病害虫百科(全15巻) 日本書画落款大事典(全2巻) ほか



義倉の歴史


 1804年(文化元年)に7人の篤志家によって救済の目的で,福府義倉として結成され,命名は菅茶山によってなされました。活動の特色として救済対象の範囲が広いこと,文化事業も行なっていたこと,完全な個人の出資から成り立っていたことなどがあげられます。設立以後,福山藩では飢餓にあっても一揆は起こっておらず,義倉設立の効果は多大であったことが伺われます。

 明治以後,目的を図書の購入と貸し出し,藩校弘道館や誠之館への寄贈,留学生の派遣,神社仏閣の修理などの文化財保護,講演会の開催などの文化事業に絞り込み,義倉図書館の設立や専門学校の経営などを経て,現在は「福祉」「教育」「殖産」の分野で福山市やその周辺で活動している団体を対象に助成事業を行っています。義倉図書館の経営は,義倉事業のなかでも最たるものですが,その趣旨は福山市中央図書館の「義倉文庫」に引き継がれています。

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